大津市の古矢ピアノ教室、古矢純子です。
今週最後のレッスンとなった土曜日。
小学2年生から高校生まで、個性豊かな生徒さんたちが元気に通ってくれました。
そんな一日の締めくくりに、とっても嬉しいサプライズがありました。
―― 上達したい気持ちと、環境のギャップ
昨年の6月から当教室に移ってこられた、小学3年生の女の子。
とても熱心で、レッスン中も一生懸命。けれど、ある「壁」にぶつかっていました。
それは、お家での練習環境。
キーボードで練習されていたため、
どうしてもグランドピアノのような「重さ」や「繊細な反応」を
指先で感じ取ることが難しかったのです。
手指の形、左右の音のバランス、そして曲の表現……。
彼女の努力が、楽器の制限によって形にならないもどかしさを、私はずっと感じていました。
―― 講師として、勇気を出して伝えたあの日
昨年末、お迎えに来られたお母様に、私は思い切ってお話ししました。
「本当に頑張っておられるけれど、今の環境では限界があります。
せっかくの才能を伸ばすために、本物のタッチに近い楽器の準備を検討していただけませんか?」
楽器は高価な買い物です。
ご家庭の事情もある中で、こうしたアドバイスをするのは非常に勇気がいります。
その時、お母様は「わかってはいるのですが、なかなか……」と仰っていました。
「無理強いはできないけれど、いつか伝わればいいな」 そんな気持ちで過ごしていました。
―― 「電子ピアノ、買ってもらったよ!」
ところが今日、教室に入ってきた彼女の口から、弾けるような笑顔とともに報告がありました。
「先生!電子ピアノ買ってもらったの!
グランドピアノのタッチで弾ける、すごいいいやつだよ。今月末に来るんだよ!」
その言葉を聞いた瞬間、私の心には温かい風が吹き抜けたようでした。
お母様、お父様が、彼女の頑張りを認め、真剣に向き合ってくださったのだと感じて、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。

―― 音に乗る「喜び」と「覚悟」
今日の彼女の演奏は、いつも以上に私の言葉を吸収しようとする「意志」に溢れていました。
環境が整うことが決まった安心感と喜びが、こんなにも早く音色に現れるなんて。
指導者として、時には耳の痛いことを言わなければならない時もあります。
けれど、それはすべて「その子の音楽人生を豊かにしたい」という気持ちからです。
彼女の家に新しい楽器が届く日まで、あと少し。
新しい楽器と一緒に、彼女がどんな音を紡ぎ出すようになるのか、今から楽しみでなりません。

























