ピアノは楽器の王様といわれ、世界中で愛され親しまれ、演奏されている楽器です。
その魅力を探ってみましょう!
ピアノの鍵盤では、音が一目でわかります。
ピアノは鍵盤楽器ですので、きちんと並んだ鍵盤によって、音の高低や音の並びが小さな子供さんにも分かりやすくなっています。
慣れてくると、指が鍵盤の位置を覚えて、音階も理解しやすいです。
ピアノは、すぐに正しく美しい音で演奏できます。
フルートのような管楽器やヴァイオリンのような弦楽器は、楽器の正しく美しい音を出すのは容易ではありません。挫折してしまう人も少なくありません。
一方、ピアノは鍵盤を押すだけで、ピアノの音が鳴ります。ですから、はじめて親しむ楽器として最適といえます。将来、他の楽器を習うにしても、ピアノの基礎があると、スムーズに入っていくことができます。
ピアノ1台で、音楽の基礎が学べます。
ピアノの演奏は両手を使い、片手でメロディーを、もう片方の手でそのメロディーの伴奏をというように、同時に楽しむことができます。
メロディー、ハーモニー、リズムという音楽の3要素を1台で学ぶことができるのです。
ピアノは、オーケストラの代わりになります。
ピアノは、オーケストラのすべての楽器をカバーする7オクターブと4分の1の音域を持っています。オーケストラで一番低いコントラバスより低い音も、一番高いピッコロよりも高い音が出せます。また、重厚な響きも軽快な響きも合わせ持っていますので、様々な楽器の音色を弾き分けることができます。
そのため、オペラやバレエの練習のときには、ピアノがオーケストラの代わりを務めています。
ピアノは、表現力が素晴らしく豊かです。
ピアノは指先のタッチで、音にさまざまな表情をつけることができます。タッチで音に感情を込めることができるのです。
また、グランドピアノでは、ペダルの効果により、多彩な音の変化をつけることができます。
ささやくようなピアニシモから嵐のようなフォルテシモまで、音の強弱の幅(ダイナミックレンジ)が大変豊かです。
大作曲家も、ピアノで作曲しました。
1709年、イタリアでピアノの原型が発明されて以来、300年のピアノの歴史は、音楽の歴史と重なります。
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、リストなど大作曲家たちは、すべてすぐれたピアニストでありました。そして、ピアノ曲だけでなく、交響曲などもピアノを使って作曲しました。ピアノの幅広い表現力が、作曲家の創造力を育んだのです。
このように、魅力溢れるピアノ。世界中で親しまれているのには、理由があったのですね。