子どもさんのレッスン

【振り返り】ピアノが繋いでくれた、たくましい成長と「感性」の物語

大津市の「親子3代で楽しめるピアノ教室」講師、古矢純子です。
 
2025年も、残すところあとわずかとなりました。
今年最後のブログは、私の心に深く刻まれた、
高校生・中学生の生徒さんたちのエピソードを振り返りたいと思います。
 
幼児の頃からピアノを始め、春にそれぞれ第一志望の学校へ進学した3人の高校生たち。
環境が変わっても、彼らの中にはしっかりと「音楽」が息づいていました。
 
――「おかえりなさい」の喜び
中学3年生の夏、受験のために一度ピアノを離れた一人の女子生徒さん。
今年の春、志望校合格の報告と共にレッスンを再開してくれました。
7月の発表会でも素敵な演奏を披露してくれ、部活で忙しい今も、元気に通い続けてくれています。
 


   2025.7.12 発表会での演奏

 
また、受験直前の11月まで月1回ペースで踏ん張っていた男子生徒さんも、春に「復活」しました。
勉強との両立を自分なりに見つけ、今も自分のペースでピアノを楽しんでいます。
 


2025.7.12 発表会での演奏

 
そして、遠方の学校の寮に入ったため、通えなくなった男子生徒さん。
時々ピアノが恋しくなると、近くの楽器店のピアノを弾きに行くのだそうです。
休みに教室へ遊びに来てくれて、楽しそうにピアノを弾く姿に、胸がいっぱいになりました。
 

 
形は違えど、3人にとってピアノが「生活の一部」であり続けていること。これ以上に嬉しいことはありません。
 
――「呼吸ができる水の中」という感性
もう一人、心揺さぶられる言葉をくれた中学2年生の生徒さんがいます。
現在は学校や塾で忙しくレッスンはお休み中ですが、昨年に引き続き、学校の合唱コンクールで「指揮」を担当しました。
 
お母様が「指揮をするのが好きなの?」と尋ねられた際、その生徒さんから返ってきた言葉。
 
「指揮をしている時は、呼吸ができる水の中で泳いでいるような気持ちになる」
 
この言葉を聞いた時、私は深い感銘を受けました。
音楽は、私たちを日常とは違う「別世界」へ連れて行ってくれるもの。
私自身も日々、その感覚を求めてピアノを弾いていると言っても過言ではありません。
そんな繊細で豊かな感性が育っていることに、ただただ感動いたしました。
 
――憧れのバトンを繋いで
彼らが発表会で聴かせてくれた演奏は、
小さな生徒さんたちにとっての「憧れ」であり、大きな「目標」になっています。
 
長く続けていれば、お休みする時期があってもいい。
でも、ふとした時に「ピアノを弾きたい」と思える心が育っていれば、
それは一生の宝物になります。
 
来年も、一人ひとりの歩みに寄り添いながら、
音楽という美しい世界を共に歩んでいきたいと思います。
 

 

ブログ

home > 子どもさんのレッスン > 【振り返り】ピアノが繋いでくれた、たくましい成長と「感性」の物語

Copyright © 2018 Furuya Piano School All Rights Reserved.