東北大学教授の瀧 靖之先生が書かれた
『「賢い子」に育てる究極のコツ』という本を読みました。
副題に、「16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える」とあります。
脳の発達から見ると、
年齢ごとに合った習い事があるそうです。
瀧先生は、3、4歳から始める最初の習い事は、
ピアノをはじめとする楽器をすすめておられます。
その理由は、いくつかあります。
一つ目。
その時期が、音感やリズム感がつきやすいこと。
二つ目。
音を司る脳の領域と言葉を司る脳の領域は非常に近いので、
3、4歳の言葉が発達する時期、楽器を演奏することで、
言葉の領域にも良い刺激がいくと考えられること。
将来、外国語を習得するために素地も作っているとのことです。
三つ目。
ピアノを弾くことで脳の発達が進む可能性が大きいこと。
ピアノは、左右の手で別の音を弾くので、
左右の脳をつなぐ脳梁(のうりょう)という神経線維を発達させます。
さらに、脳と手をつなぐ錘体路(すいたいろ)という
神経ネットワークの発達もみられます。
四つ目。
音楽を通じてあらゆる方面への知的好奇心が広がり、
人生を豊かに広げてくれること。
そのスタートが、幼い頃に始めたピアノかもしれません。
皆様が、生涯、音楽を楽しんでいける人生を送ってほしい。
私の願いでもあります。