ピアノの椅子は、ピアノや電子ピアノを買われたときについてきたものを、そのままお使いの方が多いかと思いますが、ピアノの椅子には様々な種類があります。
ピアノ椅子の種類
1.背もたれ付きピアノ椅子
特徴は、高さ調整が素早くできることです。背もたれ付きピアノ椅子は、後ろのつまみだけで自在に高さ調整ができます。教室などで多くの人が使い、高さ調整を頻繁にするのに大変便利です。
また、背もたれがあるため、フォルテで演奏する際、体重を前かがみにかけても前に傾くことがなく、安定しています。
背もたれがついていますので、練習に疲れた時に、一休みするのにも便利ですね。
2.背もたれ無しピアノ椅子
デザインの種類も豊富で、場所もとらないので人気があります。高さ調節は、側面についているネジを回して変えるものが多いです。このため、微妙な高さに合わせることができますが、頻繁に高さを合わせる場合は、背もたれ付きのほうが使いやすいです。
きちんとしたものはフォルテで弾いてもバランスが崩れないよう、どっしりとした重さがあります。高級な椅子は、長時間の演奏でも疲れないよう、座り心地も大変良いです。
背もたれ無しタイプで、一番新しいのがガススプリングタイプ(油圧式)の椅子です。高低がスピーディーにできるし微調整も可能です。
2000年の第14回ショパンコンクールで優勝したユンディ・リは、この油圧タイプの椅子で演奏しました。
演奏会などでは、衣装の邪魔をしないために、背もたれ無しのピアノ椅子を選ばれることが多いです。
3.電子ピアノ用椅子
電子ピアノとセットで販売されていることが多いです。アコースティックピアノの演奏でも使うことはできますが、簡易に作られたものが多く、重厚なものはありません。そのかわりに、電子ピアノの色に合わせやすい色の椅子が多く販売されています。
いろいろなタイプの椅子がありますが、あくまでも椅子は演奏のためにあります。体重をかけて激しく演奏しても傾かず、しっかりしているもの、高さ調整がしやすいもの、座り心地の良いものを選びましょう。