年長さんのAくんは、体格的に大きいほうではありませんので、手も大きくありません。
最初は和音を弾くのも「とどかない。」と言って弾きにくそうでしたが、「おうちで練習したら、できるようになったよ!」と良い手の形で和音を上手に弾いてくれました。
ピアノのレッスンでは、最初はまん中のドから覚え、次に、右がドレミファソ、左がドシラソファの真ん中ドのポジションで練習していきます。
鍵盤の場所がわかり、弾くことに慣れ、音譜が読めるようになってきますと、今度は、左が右よりオクターブ下のドレミファソの場所、ドのポジションが出てきます。
ここまでくると、ずいぶんと読める音も増えてきますし、弾く音も増えてきます。
それまでは右と左が交互に弾いたり、左右で同じ音をそろえて弾くことが多かったですが、右がメロディー、左が伴奏という音楽も演奏できるようになって、楽しくなってきますね。
Aくんは、ハ長調だけでなく、シャープやフラットのつくソのポジション(ト長調)やファのポジション(へ長調)の曲も弾いています。
新しいことが出てくると、ワークで勉強したり、ノートで書いたり、グッズを使ったりして、いろいろなアプローチで何度も確認していきます。
最後は、ソルフェージュの本でリズムをたたいたり、音譜を読んでメロディーを歌います。
いつも、おじいちゃんになるまでピアノを続けたいと言ってくれています。
ずっと、音楽を楽しんでいってくれれば、本当に嬉しいです。