最近、リベラルアーツという言葉を聞く機会が多いですね。
東京大学理事で副学長の石井洋二郎教授による「大人になるためのリベラルアーツ」という日経新聞の記事を目にしました。(2016.4.25)
リベラルアーツは、一般的には「教養」と訳されますが、もう少し詳しくは、「専門性にとらわれない幅広い教養」と言われています。
このリベラルアーツは、もとは古代ギリシャまでさかのぼる概念で、人間が自立した存在であるために必須とされる学門を意味していました。
そして、中世ヨーロッパでは、文法、修辞学、論理学、算術、幾何、天文学、音楽の7学科がアルテ・リベラリス(自由7科)とされました。
これが、リベラルアーツの語源です。
では、この語源ともなっている「自由」とは、どういう意味でしょう?
何からの自由なのでしょう?
石井洋二郎教授は、リベラルアーツの概念には、「人間を種々の限界から解き放って自由にする」という意味が含まれていると説明されています。
人間が、様々な限界を知り、その限界から自由になるために、リベラルアーツを学び、
身につける必要があるということです。
そのリベラルアーツの一つが音楽であるのです。
素敵な音楽を耳にすると、心が解放されたように感じませんか?
大好きな曲を演奏すると、異次元の世界に行ったような気持ちになりませんか?
音楽は、いつも感性をリフレッシュさせ、様々な人の考えや価値観を受け入れられる柔軟性を育んでくれると思います。
日経新聞の記事を読んで、あらためて音楽を大切にしたいと思ったのでした。