ピアノは、どなたでもポンと鍵盤をたたけば、音が出ます。しかし、左右の10本の指を駆使し、美しい音で演奏するには、指の曲げ方、手の形や置き方が大切になってきます。
ピアノを弾く時の手の形は、どのように作ればよいのでしょう?
ピアノを弾く時の理想的な手の形は、自分が鍵盤を押したいと思った時に、思い通りに指を動かせる形、いつでも指が動かせる準備の形です。
それには、無理のない自然な形であるべきです。不自然な形で演奏して、指や手首が痛くなってはいけません。
では、自然な手の形は、どのようなものでしょう?
立って腕から力を抜いてみると、自然に指が内側に向いています。この形が、自然体の手の形です。自然体ということは、力が入っていないリラックスした状態です。リラックスしていることで、手は本来の動きができるのです。
ピアノを弾くときも、この自然体の手の形が基本になります。
手の形の作り方
①両手を合わせます。
お祈りするように、ぴったり両手を合わせましょう。
②手を膨らませます。
次に、親指はそのままで、親指以外の指の指先は離さずに膨らませるようにします。
このバランスの整った状態が、ピアノを弾く時の手の形になります。合わせている手を離して、そのままの形でピアノの鍵盤においてみましょう。この手の形が基本的なピアノを演奏するときの手の形になります。
自然な手の形で、きれいな音でピアノを奏でたいですね。
でも、小さいお子さんの場合、まだ手の骨が十分に発達していませんので、無理をしないで、あせらずゆっくり綺麗な手の形を作っていきましょう。