習い事は、6歳の6月6日から?!
最近、あまり聞かれなくなったかもしれませんが、「習い事は、6歳の6月6日から始めるのがよい。」と言われていました。
これは、稽古始めのしきたりによります。楽器や舞踏などの伝統芸能の稽古始めは、6歳の6月6日がよいとされ、歌舞伎や能、狂言でも「初稽古」と呼んで、その日に稽古を始めるべしとしています。
では、ピアノはどうでしょう?
ピアノは、早く始めるほうがよいのでしょうか?
昨今、少子高齢化社会と言われて久しいですね。子供の人口が減少している影響もあり、習い事の低年齢化が進んでいるようです。大手楽器店などでも、2歳児コースなどといった低年齢コースも開講されていますし、小さいお子様を対象としたのリトミック教室なども目にされると思います。
お子様の教育に熱心で、習い事に関心をお持ちの保護者様の中には、ピアノを習わせるなら少しでも早い方が良いとお考えになる方もおありでしょう。
ピアノレッスンは、幼稚園年中さんになられてから、お考えください。
ピアノは幼稚園年中、もしくは年長、4歳か5歳くらいからお始めになられたらよいと考えます。
この年齢のお子様は、個人差が大きいですので、一概に、何歳からとは言えませんが、幼稚園年中、年長くらいになられますと、人のお話を聞いて、きちんと受け答えができるようになられます。
個人レッスンでピアノをお始めるのでしたら、先生のお話をきちんと聞けるようになられる年中さんになってからが、レッスンをスムーズに進めていけるでしょう。
2歳、3歳のレッスンは、グループレッスンが多いですね。内容は、歌を歌ったり、身体を使ってリズム遊びをしたりして音楽に親しみ、楽しい時間を過ごし、親子のコミュニケーションを深めるというものが多いです。
2歳や3歳では、手も小さく未発達ですので、指を一本ずつ動かして鍵盤を押すことも難しいです。
ピアノは、一生涯楽しめるものです。ですから、どうぞ焦らず、長く楽しんでいってほしいと願います。